ICOM OPC-2350LU互換ケーブル作成
高い! 長い! 邪魔くさい!
と常日頃感じていたICOMのターミナルモードなどで利用するデータケーブルOPC-2350LU。
単純に興味で自作できないものかと色々なページを見て回った。
結論から言うとできてしまった。
データの流れは・・・
PC <--> USB <--> TTLレベル <--> RS-232レベル <--> 無線機
となる訳であるが、USB <--> RS-232レベル にダイレクトで渡せるものがアマゾンで探したが見当たらなかった。
ほとんどは最初の通り、出力レベルを変換するものを2枚使用し、無線機へと渡しているようである。
無線機がRS-232レベルのデータしか扱えないところが面倒である。(各社、GPSなどを接続するデータポートはRS-232レベルらしい)
そこで、ワードを検索していると最終的に1枚の基板で見かけ上、USB <--> RS-232レベル になっているが、実際には2枚の基板を1枚にまとめたものが売っていた。しかもUSBのケースに収まるものが。
両面基板の片面でUSB <--> TTLレベルに変換、裏面でTTLレベル <--> RS-232レベル変換を行っているものである。
続いては2.5mmステレオプラグ。
ここで注意が必要なのは、ハンディ機用に作成する場合、お手持ちの実機を見ていただきたい。
プラグを奥まで差し込むためには、細いものを使わないとカバーに引っかかり、きちんと挿入できないことがわかる。
このくらいの大きさだと、秋月電子などで売っている自作用のプラグでは入りません。(削ったり、やすり掛けすれば入りますが、かなり手間です)
ですので、全体的に細身のものか3mm程度細い土台があるものでなければなりません。
今回使用したものは全体的に細身でなおかつ土台部分があるものです。(土台は必要なかったです)
これらに注意して今回の作成に必要な部品はこのとおり。
と言ってもケーブルが増えただけですが・・・
変換基板は2枚写っていますが、使用するのは1枚です。
表裏を撮影したかったので2枚置きました。
ケーブルはデータのやり取りで電源ではないので、外径4mm程度までのAWG28 3芯もしくはAWG30 4芯あたりが良いと思います。
小生は梅沢無線で売っていた「スリムロボットケーブル AWG26 4C」を使いました。
シールドはなく、外径3.2mmで柔らかく取り回しも楽そうでしたのでこちらにしました。
接続はステレオプラグの先端を変換基板のTXDに、真ん中をRXDに、根元をGNDにつなぐだけです。
あとはテスターでショートしていないことや導通を確認してから、無線機とPCに接続して実際に使ってみるだけです。
今回使用したシリアル変換基板はFT232RLチップなので、ドライバはOSデフォルトで導入されていたころから繋ぐだけで認識されました。
各パーツ、個別に送料がかかるものもあり、1本いくらとは言えないのですが、2000円くらいで1本作れるのではないでしょうか。
選ぶケーブルにより差が出ると思います。
いずれにしても1本作るためとなると、無駄になるものは出てきますので、数本作って用途別やフレンド局に提供するなどして送料の負担減、無駄の削減を行うと安くできるのではないでしょうか。
ではまた。
| 固定リンク
コメント
有益な情報をありがとうございます。
使用された基板は、どちらで購入されたのでしょうか。
もし可能でしたら、ご教示いただければ幸いです。
検索して見つからずでした。
宜しくお願い致します
投稿: 松岡伸一 | 2021年9月17日 (金) 14時18分
こんにちは。
私はAliexpressで購入しました。
基板とハウジングがついてきます。
ただ送料を含めると単品だとそれなりの値段になりますので、知人と合わせてまとめ買いし、送料を分担するとお得かと思います。
注文から2週間くらいで届きました。
投稿: 刹那の夢 | 2021年9月17日 (金) 15時25分
さらなる情報をありがとうございます。
ICOM純正と比べるとかなり安く済むので魅力的ですね。
私も実施してみようと思います。
助かりました。
投稿: 松岡伸一 | 2021年9月18日 (土) 15時50分