« 2020年10月 | トップページ | 2021年1月 »

2020年12月

今年1年お疲れさまでした~

新型コロナで始まり、新型コロナで終わった(まだ終息していませんが)1年でしたが、皆さんどのように過ごされましたか。

小生は少し本気で天体写真を再開し、自身初の冷却カメラを入手するなど、機材に散財した1年でした。

画像処理の腕がないので、イマイチ納得いくものは仕上がっていませんが、来年はそちらの方も頑張ろうかと思っています。

あと1時間ほどですが、皆さん良いお年をお迎えください。

皆さんの健康とご多幸をお祈りいたします。

今後ともよろしくお願いします!

| | コメント (0)

ステライメージ9届く

少し手違いがあり遅くなったが24日にステライメージ9が届いた。

Img_1618

というのも、どこかで「予約しました」という投稿を見かけ、アストロアーツのオンラインショップを訪れたところ、アップグレード版がないので問い合わせた。

12月15日に次の対応を行いました。
問「アップグレード版(V8より)は、いつから予約可能ですか。」
答「11月24日よりご案内をお送りいたしました。」

問「御社からのメールは来ていません。」
答「11月24日に郵送しましたご案内に記載されています。」

問「郵便物は届いていません。」
答1「「今後はがきで案内を送らない」にチェックが入っていました。そのためアップグレード案内をお送りしていなかったようです。」
答2「以下の手順で行ってください。」

こんなやり取りがあり、結局のところアップグレード案内は送っていないので、情報は自分で仕入れろということのようです。
マイページで手続きするんだったら、最初から教えてくれよなって思いましたが、対応が機械的であまり信用できないという印象を待ちました。

そんなこんなで届いたのが24日。
早速インストール・・・

何か2回も再起動されたよ。
VCなんちゃらをインストールする必要があるとかで・・・

無事インストールは終わり起動。
まぁ見慣れた画面ですわ。
UIはほとんど弄っていないようで。

9の触れ込みは「大幅な高速化を実現」である。

ここまで言われると何がどこまで速くなっているのかを自分で確かめたいのが人の性である。

8と同居できるので、PCを2台用意せずとも1台で両方を比較できる。
環境が同一のためPCの個体差による微妙な違いもなく単純比較できる。

今回はコンポジットと前段の自動位置合わせを比較した。

素材は以下の通り

画像:ZWO ASI6200MM Proで撮影したM42のR画像(Gain300、180秒×10枚、9576x6388pix)
   各画像はダーク補正、ホット/クールピクセル除去済みFitsファイル

PCスペック
CPU:AMD Ryzen9 3900X(自動ブーストモード)
RAM:DDR4 3200 64GB
VGA:nVIDIA GEFORCE RTX2060(GDDR6 6GB)
O S:Windows10 Pro 64bit
SysDisk:NVMe M.2 SSD

Tm005_cmp

まずは位置合わせから。
10枚目の画像を基準に「自動」モードで位置合わせ実行。
8:3分43秒
9:2分43秒

速くなってる!
と言っても、製品紹介ページの動画ほど速くなってはいない。

求めるソフトが見当たらなかったので、WindowsのタスクマネージャーでCPUなどのパフォーマンスを確認した。
8で処理中のプロセッサ全体と個別の使用率

Tm003_8ichi Tm003_8ichi_ko

9で処理中のプロセッサ全体と個別の使用率

Tm001_9ichi Tm001_9ichi_ko

使われているのはCPUのみで、メモリは全く利用されていない。
すなわち、自動位置合わせにおいては同世代でも速度の速いCPUを使えば処理時間が短くなることがわかる。
プロセッサ単体でも、全プロセッサに負荷がかかっており、マルチコアをきちんと使って処理していることがわかる。
使用率100%になる山が9の方が多くなっているのと、1プロセッサだけがほぼ常時100%の使用率となっており、このあたりが処理速度の向上につながっているものと思われる。

続いてコンポジット。
加算平均(σクリッピング)、しきい値1.1σ以上、ピクセル補間バイキュービックで実施。
8:1分21秒
9:1分15秒

大差ない。
コンポジット自体はほとんど高速化されていないことがわかる。

同様にCPUなどのパフォーマンスを確認した。
8で処理中のプロセッサ全体と個別の使用率

Tm004_8stack Tm004_8stack_ko

9で処理中のプロセッサ全体と個別の使用率

Tm002_9stack Tm002_9stack_ko

こちらも使われているのはCPUのみでメモリは全く活用されていない。
それに、コンポジット処理はマルチコアさえも活用していない。
プロセッサ個別の使用率を見ていただければわかるが、1プロセッサだけが使用率100%で処理していることがわかる。
これをマルチコアで処理するようにすれば、もっと高速化できると思うのだが技術的に難しいのでしょうかね。
プログラミングの知識とかは全くないので、そのあたりのメーカーの考え方がわかりません。

今回は位置合わせとコンポジットを単純比較してみましたが「速くなった!」って喜べるほどのものではなかったような気がします。
10枚程度のものなのでこのくらいの時間ですが、30枚40枚のスタックが当たり前ですから、単純に3倍4倍になったとしたら平気で処理時間10分以上かかります。
これでも前バージョンより速くなったと言うのはわかりますが、元々が遅すぎるので少し速くなったところで大した恩恵は受けられないのかなっていうのが正直な感想です。
もっと改善する余地はあると思うので、より良いものにして頂きたいと切に願います。

おまけで自動セルフフラット補正も少し弄ってみましたがよくわかりません。

明らかに周辺減光が起きてる画像を探し出して試してみます。

ではまた。

| | コメント (0)

昨日の画像を弄ってみました

FaceBookのグループでアドバイスを受け、昨日のオリオン大星雲を弄ってみました。

コントラストとハイライトを下げて、シャドゥを上げると面白い画像になるかもとのこと。

PhotoShopを導入して日が浅いので、使い方がわかっていない項目がほとんどなんですよね・・・

トーンカーブ弄るくらいしかできなく。

それっぽいところを色々触って出来上がったのがこれ。

M42rgb_as_mod1denoisedenoise

昨日と同じ素材とは思えなくなってしまいました・・・

印象はガラっと変わりますが、個人的には最初の画像のように落ち着いた自然な雰囲気の強い絵が好きなのですけれども。

写真1枚にしても個性が出るんだなぁ~とつくづく感じました。

そのあとで、同日撮影した馬頭星雲を弄ってみた。

こちらは、LED街灯2本の影響をモロに受ける最悪な時間帯での撮影で、B画像は6枚のうち2枚しか使い物にならない結果でした。

【撮影データ】

鏡筒:MORE BLUE MB-107(SharpStar AL-107PH同等品)

架台:Celestron CGEM

ガイド:PHD2 Guiding+ZWO ASI120MM Mini+240mmF4.0ガイドスコープ

カメラ:ZWO ASI6200MM Pro -10度冷却 Gain400

フィルター:Kenko Astro LPR Type2+Optolong LRGB Filter

露出:Lなし、R300秒×6枚、G300秒×5枚、B300秒×2枚

処理:StellaImage8にてRGB合成、PhotoShopにてトーンカーブ・色調等補正、DeNoiseAIにてノイズ処理

Batourgb_mod1denoisedenoise

皆さんが撮影されているように「燃える木」をもっとオレンジに仕上げたいのですが、思うようにいきませんね。

少し暗いところに遠征(でもないけど)してリトライしてみますか。

と言ってもこれからは上弦の月。しばらくはおあづけかな。

ではまた。                                                                                                                                                                                          

| | コメント (0)

今日もオリオン大星雲 12/14夜

未熟な撮影技術を練習するために、天気が良ければ撮影に励んでいる今日この頃。

昨夜もオリオン大星雲を撮影しました。

画像処理技術は本当にきちんと勉強しないと、独学では専門書も売ってないので無理ですね。

講習会とかやってる関東エリアにお住いの方々が羨ましい。

最近はオンラインでも講習会を開催していただけているようですが、やはり色合いとか彩度とかは実物を見ないとわかりませんから、オンラインで学べる範囲というものも、あまり広くはないように思えます。

一度は受けてみたいのですが仕事が噛み合わず、受講できない日が必ずあったりで躊躇しております。

話は逸れましたが、休みだったことと天気がとてもよかったのでASI6200MM Proで練習撮影しました。

今回はOTAを変えてます。

【撮影データ】

鏡筒:MORE BLUE MB-107(SharpStar AL-107PH同等品)

架台:Celestron CGEM

ガイド:PHD2 Guiding+ZWO ASI120MM Mini+240mmF4.0ガイドスコープ

カメラ:ZWO ASI6200MM Pro -10度冷却 Gain400

フィルター:Kenko Astro LPR Type2+Optolong LRGB Filter

処理:StellaImage8にてRGB合成、PhotoShopにてトーンカーブ・色調等補正、DeNoiseAIにてノイズ処理

Rgb_asdenoisedenoise_resize

少し大げさに補正してみました。

L画像を使うとハイライト部分がどうしても処理できない(露出オーバーなので)ため、今回もRGB合成を弄っています。

モノクロカメラの画像処理方法を本当に知りたいです。

あと、見た感じですがOptolongのLRGBフィルターって暗い気がするのですが、こんなものでしょうか。

多分180秒のカラーカメラであれば、白い画像が出来上がるのではないかと想像しているのですが。

今度はカラーで試してみますか。

馬頭星雲も撮影しましたが、見た感じで使い物にならない気がしますので、本当に暇なときに弄ってみます。(300秒露出にしたけどあまり出ていない)

ではまた。

| | コメント (0)

ASI6200MM Proのファーストライト

10日は霧がかかっていたものの、星は眼視することができたのでモノクロカメラのファーストライトをオリオン大星雲で。

結論・・・

・・・

・・・

・・・

難しいわ!

どの画像をどういう風に撮ればよいのか全く分からないw

SI8でLRGB合成したらとんでもない画像になるし。

発散している部分の計算ができないのか、絵の具で描いたような絵になる。

仕方ないのでL画像を使わず、RGB合成とちょっと編集。

その後PSでトーンカーブと色合い弄って、手っ取り早く仕上げたのがこちら

M42_20201210_01_sddenoise5denoise

まぁ元々、画像処理の腕がないのでなんともなぁ~と言う画像ですが、初のモノクロカメラ作品です。

フラットは撮ってません。ダークは5枚位かな。

KASAI BLANCA80EDTII 480mm

マルチフラットナー使用

CGEMノータッチガイド

Gain300 RGB各180秒x5枚

SI8でRGB合成、PSでトーンカーブ、カラーバランス調整、DeNoiseにてノイズ除去処理

帰宅したら天気が良かったので、20時頃から慌てて準備したため、オートガイドは行わずノータッチで撮影しました。

星像流れはご容赦ください。

フルサイズカメラにこのOTAだと画角面でもったいない気がしますので、次回は700mmのMB-107でトライしてみます。

自分の技量に対して、はるかにオーバースペックな機材を買ってしまったな・・・

撮影場所も考えないと、自宅前だとLED街灯がモロかぶりで露出時間稼げませんわ。

| | コメント (0)

念願の機材購入しました

本日、ZWO社のカメラが我が家に届いた。

まずは外箱から。
ZWOのカメラは、PRO用として共通の箱なんですね。ASI071 Proと同じ大きさです。

Img_1599

開封してみましょう。
USBケーブルが3本、変換リング1個、延長筒2本、本体が収納されているソフトケース、取説みたいなものといったところでしょうか。

Img_1600 Img_1603

さて、いよいよ本体を拝みましょう。

・・・

・・・

・・・

ジャジャーーーーーン

Img_1605

ASI6200MM Proです。

撮影カメラで初のモノクロです。

発表から、この日のために国から支給された10万円もつぎ込んで貯めました。

やっと買えた。

今回は本国のショップから買いました。(と言ってもZWOからではありません。)

ZWO社は基本的にご自身の国の代理店から購入してくださいと言うのがスタンスなのですが、ネットショップもあるので売ってくれないわけではありませんし、299ドル以上であれば送料無料です。DHLで1週間くらいで届きますし、このくらいの値段になってくると、諭吉単位で国内で買うのに対して購入価格が安くなります。(こんなこと言ったら国内の天文ショップに怒られるかもですが)※個人輸入の場合の、輸入税や消費税についての知識が必要になってきますので勉強必須。
ただサポートなどが本国との対応になるので、そこができないとか面倒だとかいう方はその分お高いですがアフターサポートなどもきちんと行なってもらえる国内の天文ショップなどから購入しましょう。

いずれにせよ、このカメラを近く購入する気満々でしたので、事前にEFW、OAGは買ってありました。(これらをセットにしても、国内で本体を買うより安かったと思います)

ですが・・・

・・・

・・・

MGEN3を予約してしまった。(まだ来ていませんが)

どうも小生はOAGの使い方がド下手のようで、ガイド星をウマく見つけられないんですよね。

なので、OAGは残念ながらお蔵入りしEFWだけを使うことにしました。

Img_1607

6200とEFWはM48ねじ込みとかではなく、4本のビス止めだということはZWOの記事で知っていたので、早速EFWの分解から開始。

OTA側に向く面にある8本の小ネジを外して蓋を除きます。

Img_1608

続いてフィルタープレートを外します。中心から少し外側にある3本の小ネジを外します。

Img_1609

EFWのモーターが付いているフレームにカメラ取付用の穴が8個空いてますが、今回使うのは円に近い4つの穴です。

EFWに付属の取付ネジを使い、6200を固定します。

Img_1610

6200は端子側に機種名が印刷されていますが、正位置で屈折望遠鏡を用いたとき上が上になります。

小生はEFWのモーターが、正位置のときにカメラより下に配置するようにしたいので、向きを確認した上で固定します。

Img_1613

カメラが取り付けられたら、フィルタープレートを戻します。

OAGを装着する場合はOTA側の蓋の内側からネジ止めする必要があるので、OAGに付属の小ネジで取り付けます。(今回は付けません)

OTA面の蓋を戻して完了です。

準備は出来たがファーストライトは何時できることやら。

新月までには間に合ったので、後はお天気と仕事次第。

モノクロカメラの使い方はある程度イメージトレーニングはしているものの、実際にどのようになるかはやってみないとわからない。

こっちに出費してしまったので、フィルターが安物になってしまいました・・・(肝心なのに)

LRGBはOPTOLONG社、SII・Ha・OIIIはZWO社の7枚をEFWにセットしてあります。

Img_1608

しばらくは練習がてら明るい対象で試してみよう・・・

モノクロの画像処理もやったことがないので、どうなることやら?

LRGBで露出時間変えてもいいの?とかL画像ってないとダメなの?とかフラットフレームはLでやるの?などなど、解らないことは山積してますが知人もいないのでネットの情報を頼りに手探りでやっていくしかないでしょう。

自分なりにがんばります。

ステライメージ9も出るんだよなぁ~。

出費が嵩みます。

ではまた。

 

12/16補足

ASI6200はスペーサを外してEFWに装着するようです。

バックフォーカスを調整するには、この5mmが邪魔なようですからね。

EFWの前に光害カット用のフィルターを入れているので、この分の5mmが相殺されてちょうどよくなるのかも。

スペーサを外すと、EFWは円抜きの外周にあるネジ穴を使ってカメラを固定します。ビスは同じもので大丈夫です。

| | コメント (0)

« 2020年10月 | トップページ | 2021年1月 »