皆様ご無沙汰しております。
ご無沙汰の間、何をしていたかというと無線もせずに勉強していました。
事の発端はTwitterでつぶやいていた通り、二つの欲求を満たしたいというのが始まりである。
その欲求とは・・・
・JARL資格別門標板を全色ほしい。
・HAMtteメンバーになりたい。
これだけである。
傍目にはどうでもいいことですが、ふと思い立ってしまったのです。思いついたら我慢できないんです!
過去記事でも投稿した通り小生はアマチュア無線技士の資格を1、3、電話(現4)級と、すべて国家試験で取得しているので養成講習を受講したことはなく第2級も飛ばしている。
門標板については、有している資格を証明するために免許証のコピーを付し発注する必要があることから、例え操作範囲をカバーできたとしてもその色の資格を有していなければ作成できない。
HAMtteメンバーには、JARD開催の養成課程を修了するか過去にJARLで実施していた養成講習を修了した人も対象にするとされているが、前述のとおり受講したことがないので小生にはメンバーたる資格がない。
ということで二つの欲求を満たすためにはどのようにしたらよいか。
門標板は足りない第2級の資格を取って免許証が発行されればよい。
しかしここで疑問が・・・
「一アマ持ってて、二アマって取れるのか?」
結論からすると、意味は無いに等しいが受験して合格すると免許証は発行されるらしい。
なので一つ目の欲求はクリアできる。
次に「HAMtteメンバーになれる養成講習は?」
こちらはJARDに確認し、eラーニング養成講習も修了すればHAMtteメンバーの資格を得られるとのこと。
なので二つ目の欲求もeラーニングを受講して修了すればメンバーになれる。
二つの条件をまとめると、第2級アマチュア無線技士 養成課程eラーニングを受講して修了すると二つの欲求が満たせることになる。
という訳で前置きが長くなったが早速申し込みを行った。
二アマeラーニング養成課程は期ごとに開催月が決まっており、今回思い立ったのは8月であったことからタイミングよく10月期開催分に間に合った。
申し込みは開催月の前月1日~26日と設定されており、今回受講するものは9月1日受付開始である。
夜勤明けであったこともあり時間がとれたので、1日午前中に申し込みをした。
翌日メールでeラーニングシステムのログインIDとパスワードが送付され、さらに翌日3日に事前提出書類や教科書などが郵送で届いた。
eラーニングの構成は、各科目ごと章節に分類(法規7章、工学13章)され、各章ごとに中間試験が設けられており、中間試験結果が満点でその章を完了したとみなす。eラーニングシステムのデモ用IDとパスワードがシステムの動作確認を行うために設けられており、法規・工学ともに第1章のみ教材を見ることができる。(中間試験は不可で、学習のタイトルのみ全章閲覧可)
ネタバレするわけにはいかないので内容の詳細については割愛するが、電子テキストで学習して覚えたと思っていても、初見で中間試験を満点というのはかなり厳しいと思う。
全章の中間試験に合格すると判定試験なるものが実施され、修了試験を受験する実力があるかどうかを試される。(といっても自宅で実施する模擬試験であるが・・・)
判定試験に合格すると、点数やeラーニングの学習度合いが判定されて、認められれば修了試験(CBTテストセンター試験)が実施される。
修了試験に合格して、合格通知と免許証が届いたら修了という流れになっている。
学習期間は4か月(追加金で2か月延長可能)あり、期間内に修了試験で合格しなければならない。
修了試験は2度まで(2度目は追加金必要)受験可能で、2度とも不合格の場合は総合不合格となります。
期間内に修了試験を受講できない、合格できない場合は失格となります。
学習の仕方は人それぞれで、どこから始めるかなどのお勧めを提示できるような立場も知識も持ち合わせていないので、ご自身のペースでの実施で一向にかまわないと思うが、中間試験や判定試験を実施する際には高得点を取りたいからと言って教科書などを見ながらやるのは禁止されています。
特に中間試験はすべて満点が必須なので、ついついわからないと教科書を見てしまいそうですが、そこはグっとこらえて今ある知識で回答しましょう。逆に合否を問わず何回も繰り返すほうが知識として頭に叩き込まれるので良いかもしれません。
試験中に教科書を見る=カンニングですから、自分のためになりません。
満点をとれなくても再勉強時間の1時間以上経過後に再受験できますから、それまでにしっかりと教科書を読み返しましょう。
先ほどから「教科書」と言っていますが、基本的にeラーニングの各章節の電子テキストのことを言ってます。
冊子の教科書も送付されてきましたが修正箇所が反映されていないこともあるので、学習は電子テキストで実施することを推奨されています。
基本は電子テキストを読み進めることとなるが、スマホや小型タブレットでは画面が小さく読みづらいので、どうしてもパソコン環境が用意できない所で勉強せざるを得ない場合は、嵩張るが冊子の教科書を持ち歩くのも有効でしょう。ただし冊子の教科書ではシステムの学習時間はカウントされないので判定試験などを受ける際に勉強時間不足と判断されるケースもありますから、やはりPCベースで基本的に進めるほうが良いです。
受講者同士の情報交換ができるようにシステム内に掲示板がありますが、平日午前中に一度JARDの担当者が投稿内容を確認して、問題がなければ掲示という過程なので即応性は全くなく、しかも10月5日の投稿を最後に、現時点(10月13日)で新規投稿が反映されていません。この辺りは担当者の気分次第といったところでしょうか。
取り敢えず今回受講して感じたことを、率直に書きたいと思います。(小生が感じたことなので鵜吞みにしないでください。個人的な主観です。)
・教材には、良くも悪くも二アマに必要な知識が詰まっているな。
ここは一番に感じたことです。冊子で届いた教科書は、学習部分で370ページ近くあります。
「良くも」という点は、「教科書」と言うだけあって二アマに必要な知識を万遍なく書いてあります。本当の意味で教科書です。途中に例題とか模擬問題とかありません(eラーニングシステムにあります)ので、ただ只管読み進めて頭に叩き込んでいくだけです。
「悪くも」という点は、「二アマを取得するための知識」以上のことを覚えなければならない。過去の出題傾向がまとめられているわけではないので、出題回数の極端に少ないことについても教科書に載っていれば覚えなければなりません。(中間試験に合格するために)
・尻を叩かれなければ動かない人には良いな。
学習の「マイ計画」を作成して、遅れているようであればその章の背景色が変わる、他に受講している方の状況(修了試験合格者数など)が送られてくるようなので、自分の学習ペースが周囲に対してどうなのかを把握できる。
・自力で学習できるならば国試で良いかな。
自力学習で合格できる力があるならば、参考書や問題集を2・3冊買って勉強したほうが「二アマを取るだけ」ならば安いし効率的です。(試験日に予定を空けられる人に限りますが)
取得できれば良いだけでなく、もっと知識を深めて試験でも高得点を取って二アマライセンサーになりたいって言う、素晴らしい心構えの方や、コマーシャルなどの都合で試験日の予定が合わず、ある程度試験日に余裕が欲しい方々には教材もわかりやすく構成されていて、修了試験も近場で自分の空き時間に受験(受験日の3日前までに要予約)することができるので良いかと思います。
あまり書くと苦情が来るかもしれないので、特に感じたことを書きました。
小生は申し込み前の8月中に市販の参考書で法規をほぼ終えており、ログインIDとパスワードが届いてすぐに法規の中間試験を実施しすべての章で合格でしたので、教材で学習したのは実質、無線工学だけでした。
無線工学の中間試験も9月下旬前には合格していましたが、申し込み月(今回は10月期開講なので申し込み月は9月)は判定試験を受験できないので、月が替わるまで教材の演習問題と中間試験をひたすらに繰り返していました。(市販の問題集とかもやってました)
判定試験は開講日の10月1日に受験可能となりましたのですぐに受けました。結果はすぐに表示され「合格」すると進捗状況100%に変わります。(それまでは98%の表示でした)
恐らく学習時間は十分クリアしていると思っていましたが、判定試験が金曜日であったこともあり、修了試験の申込み許可が出たのは週明けの10月4日、そこからコマーシャル帰りに受験できるCBTテストセンターを探したところ、10月8日のちょうど良い時間に開講している箇所があったため場所は少し遠いのですが(といっても札幌市内)すぐに予約し受験してきました。
まだ受講中の方もいらっしゃるので、出題等の詳細については割愛しますが、一言「きちんと勉強しましょう」と言うことくらいです。
修了試験結果は1週間程度で通知するとのことですが、他に受講した方のブログを見ると毎週水曜日に1週間分を取りまとめているようなので10月13日にメールで合否通知とHAMtteの登録案内が届きました。この後紙の通知が郵送されてくるはずです。
総じて、受講すればほとんど合格というような甘いものではありません。しっかりと勉強しなければ判定試験すらも通らない可能性がありますので、受講する場合は心して臨んでください。また学習計画をきちんと立てて計画に沿った継続的な学習をすることがさらに上位級の第一級を目指す方にとっても大切だと思います。
下位級の受験であったため、初めは全然やる気が起きず修了できるか不安でしたが、一アマ時の勉強を思い出しながら進めていく間に徐々に楽しくなってきて、気づいたら予定よりもかなり早く終わっていました。
初めて養成講習で資格を取得しましたが、まぁこんなものかと言うのが印象です。
誰でも取れるとまでは言いませんが、国試と養成講習どちらが簡単かと聞かれれば圧倒的に養成講習の方というのが個人的な意見です。
試験を難しくして合格者を減らしても、講習会主催者側には何のメリットもないので簡単なのは仕方ないかな。
「養成講習で取った資格は本物じゃない!」って言われる方がいらっしゃいますが、小生もどちらかと言うとそちら側の人間です。
今回養成講習を受講してその意見が変わったかどうか自分に聞いてみました。
え~と・・・どうでしょう。
あまり変わりませんね。
「あの程度で二アマが取れてしまうのか。」というのが正直な感想です。
まぁどういう手段で取得しても、不正でなければ資格は同じですし免許番号でどうやって取得したかがわかる訳でもないので、皆さんも自分に合った思いおもいの方法で上位級資格を目指して取り組まれてみてはいかがでしょう。電波法の改正でアマチュア無線体験機会の提供に立ち会うことのできるようになりましたが第一級もしくは第二級アマチュア無線技士資格(総合通信士も対象ですが)保持者であることが条件になりますので、そういった場に参加する機会が多い方にも有意義な資格だと思いますし、二アマからは30m、20mバンドも認められるようになります。
住宅事情等によりこの先キロワットが認可されるようなことがない方にとっては、実質第二級が最上位資格になると思って頑張ってみませんか。
ではまた。
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